絡まりゆく死線




 シアンの左手の上に小さなオレンジ色のボールが舞い降りる。
 不死者の気配を頼りに向かった先は海岸線だった。砂浜が広がっている。海水浴場ではなかったのが幸いだったが、この近くに海水浴に来ていた人々は不死者の感覚に慌てて逃げだしているだろう。
 ヴェイルが到着した頃には、シアンは波動観測を完了していた。オレンジ色のボールを隣にいるアルスに手渡した。アルスはそれを仕舞い込んで前を見据える。
 不死者の姿がずらりと砂浜に並んでいる。獣のような形のものも人に似た形にものも見受けられる。そしてアストラルと思しき大きな不死者の身体は海水に浸っていた。
 まるで海から不死者がやってきたのかと想わせるような光景である。勿論今までそんな事例はないし、聞いたこともない。
 ヴェイルとハディスが遅れて二人に合流した。ハディスが大声をあげた。
「おい、どうすんだよ、お嬢ちゃんに警視正様。ありゃあアストラルだろ? 警察来るまで待ってろって! いくら警視正様が強くてもな、……」
「下がってください、来ますよ」
 覇気のない声でシアンが呟く。それと同時に幾らかの不死者が四人に向かって迫ってきた。
 シアンが周囲を見回す。周囲には壊してはいけなさそうなものは何もない。せいぜい大きな岩があるくらいだった。これならば遠慮することなく術が使える。
 腰のホルダーから二丁の銃を手にしてアルスは上着を後ろに投げ捨てた。これだけ陽射しが強くては普段のスーツのような厚着では無駄に体力を消耗するだけである。そして不死者に向かってトリガーを引く。
 銃撃で撃ち落とされなかった不死者を、ヴェイルはレイピアを抜いて流れるような動きで切り裂いた。
 そしてその後ろでシアンが精神集中を瞬く間に完了させて詠唱を開始する。
「片鱗数多集いてその陰の力を放て」
 シアンの周囲に黒いものが渦巻き、それは衝撃波となって飛翔する。
 衝撃波は途中で幾つかに分裂し、それぞれが大きさを増して不死者に迫る。そして不死者を呑み込むようにその身体を包み、次々と倒してゆく。まるで不死者が衝撃波に生気を奪われたかのようだった。
 その光景はハディスを瞠若たらしめた。
 瞬時に精神集中を完了させることも、これほどの術の威力を有することも、ハディスを驚嘆させるには充分な要素である。その上に術の使い手が小さな女の子ともなれば、驚くのは当然である。いつも冷静なアルスでさえもシアンに出逢ったときはこれと同じことを感じたのだから。
 しかしこんな処で別のことに気を取られているのは隙になるだけである。ハディスの目の前に身体の大きな獣の形をした不死者が迫る。
 それに気付いたヴェイルは「危ない!」と反射的に叫びかけた。しかしハディスは不死者を目の前に怯えることもしない。
 まっすぐに不死者を見据えると、右手の拳に力を入れる。そして身体に反動をつけて気合いの大声とともに躊躇いなくその拳を突きだした。
 拳を正面から受けた不死者が殴り飛ばされる。
 三人とも、思わず一瞬動きが硬直した。ヴェイルが苦笑を浮かべる。
(不死者を素手で殴り飛ばす人なんて……初めて見た……)
 それと同時に銃声が響き、アルスが残りの不死者を撃ち落としていた。襲いかかってきた第一波が全滅する。
 しかしまだ不死者は殲滅できそうにない。ずらりと並んだ不死者は数が多すぎた。
 頭の中でシアンは現在の不死者の数の状況を見ながら、どれくらいまで術力を解放して良いかを計算する。これだけの数の不死者を相手にして禁忌の術を使うための精神集中に費やすエネルギーも考えなくてはならない。左手にはめられている沢山の指輪やリングが陽の光を反射していた。
「どうすんだよ、数が半端じゃねぇぞ?」
 黙っていられないのか、ハディスがそう言った。シアンが禁忌の術を使うか否かわからないこともあって、アルスが曖昧に頷く。
「……そうだな、アストラルのことはあとで考えるとして、これだけの不死者が相手となると……術の方が効率が良いかもしれない」
「警視正様、射撃だけじゃなく術も得意ってか? 流石だねぇ」
「茶化すな。……それに、今肝心なのは得意かどうかよりも状況判断だろう」
「状況判断?」
 鸚鵡返しにハディスが訊ねたが、アルスはそれには答えずに銃をホルダーに戻して精神集中を開始した。次の一波が来る前に精神集中を完了しておかなければならない。
 返答がなかったことに苛立つハディスに、隣からヴェイルが慌てて補足した。
「えっと、状況判断っていうのは属性のことで……。スフレだと気候の影響で熱の力は必然的に強くなって、それとあとはここは海辺だから……水の近くだと水の力が強くなるし、水は電気を伝えやすいから水の中にいる相手には雷を術で喚べたら有利だし……ってね。それを利用できるかできないかで術の効力って全然違ってくるから」
「なるほどな。でもさっきお嬢ちゃんは熱だとか雷だとかの術じゃなかっただろ? いくら術が苦手な俺様でも、それくらいはわかるぜ?」
 それを聞いて少し離れた場所からシアンがハディスを見遣った。
 アルスが精神集中をしているのを邪魔しないようにしながらそっとヴェイルの近くまで歩み寄って、相変わらず無表情なまま言う。
「私はそういう属性あまり得意じゃないですから。わざわざ得意じゃないものを使う必要もありませんし。アルスは……多分あの様子だと、得意分野、かな」
(シアンなら得意じゃなくても普通の不死者相手なら何も問題ない気はするんだけどなぁ……)
 無意識のうちに心の中でヴェイルはそう呟いた。
 それと同時にアルスの精神集中が完了する。段々と迫りくる第二波に向かって右手を翳す。
 アルスの周囲に風が巻き起こる。金髪を靡かせながら蒼い瞳を閉じた。
「堕したる者を断罪せし閃光を喚べ 天地神明に誓約す」
 風に稲妻が纏う。そしてその風は次第に広がってゆく。
 刹那、アルスが瞳を見開いた。
「……ヴォルティッククライシス!」
 稲妻を纏った風が飛翔する。
 それは不死者を次々と薙ぎ倒し、次第に海まで到達する。稲妻が海水に触れたその瞬間、どこからともなく稲光りが発生して海の上に光が舞った。
 海水に触れていた不死者が倒れてゆく。
 それを見ながらシアンは再び瞬時に精神を集中した。仰け反った不死者に追い打ちをかける。
「蒼き双明 其の刃 我に仇成す総てに制裁を」
 再び漆黒の衝撃波がシアンのもとに集う。先程のもとのは異なり今度の衝撃波は冷気を纏っている。詠唱とその衝撃波の様子からヴェイルもアルスもこれがシンセサイズであると瞬時に悟った。シャールと戦ったときに使っていた術に、冷気を操る術が負荷されている。
 そしてそれはシアンが左手を翳すと同時にレーザー状に分裂して不死者に命中した。
 水の中に不死者が倒れ込む音がする。
 その音を耳にしながら、シアンは精神の集中を保ち続けた。
 漆黒の衝撃波に替えて左手のリングに光が宿る。周囲の人間にもはっきりとわかるほどに精神集中が高まっていた。
 見たことのある光景にヴェイルとアルスは動作を止めてシアンを見つめる。これは紛れもなくアルスと出逢ったときに使っていた禁忌の術である。ハディスは感じたこともない精神力の強さにただ目を丸くするだけだった。
「偽印の天蓋 粛正の綺羅 在るべき流転へ還れ ……封絡せよ」
 煌めきが一面に広がってゆく。
 オッドアイをそっと閉じた。
 不死者に光が舞い降りて、その身体をそっと消してゆく。既に倒れていたものも光に触れて溶けるように消えた。そして残った光がアストラルにまで到達すると、アストラルも動くことなくゆっくりと光に呑まれてゆく。
 すべての不死者を呑み込んでしまうと眩しい光は段々と薄れ、何もなかったかのように完全に消滅した。
 光が消え去ったそこは、今まで見ていた海辺だった。ただし不死者の姿も気配もすべてがなくなっている。
「何、やったんだよ、今……」
 ハディスの声が震えている。
 しかし彼が驚く原因となったシアンは不死者を消したことなど忘れてしまったかのようにマイペースなままでいた。ゆっくりと砂の上を歩くと、アルスが脱ぎ捨てた上着を拾って砂を払う。そしてそれをアルスに手渡した。
 上着を受け取りながらアルスが言う。
「……相変わらず恍惚とさせてくれるな」
「そう? そんなに良いものでもないけどね」
 アルスにそう答えながら、シアンは不死者とはまったく別の殺気が迫りくるのを背後に感じた。反射的に後ろを振り返る。
 一瞬遅れてその気配をヴェイルも感じとったのか、シアンと同じ方向を向いた。
 それと同時に聞き慣れない声がする。
「この地に眠る灼熱の息吹よ我が前に 眼前の総てを焼き尽くせ!」
 視線の先に誰がいるのかと確認するよりも前に、シアンの視界に突如炎が広がった。
 炎は渦を巻き、広がっていたものが次第にひとつにまとまって細い竜巻きのようになると、他の誰でもなくシアンに向かって急速に迫ってくる。
 その状況に焦ることなく、シアンは冷静に精神を集中すると左手を天に掲げた。
「……護法陣!」
 シアンとアルスの周囲に半透明のシールドが生みだされる。それは迫る炎を総て打ち消した。
 打ち消した炎の向こうに人影が見える。
 その人影はひとりの少年だった。シアンよりも少し背が高く、短く蒼い髪を浜風に靡かせている。シンプルなデザインの紺色の制服を身にまとっており、外見からするとシアンと同じかそれよりも幼い風に見える。少年はつかつかとシアンの方に向かって歩いてきた。
 特に驚く様子もなくただその少年を見つめているだけのシアンのかわりに、ハディスが大声を出した。
「危ねぇじゃねぇか! お嬢ちゃん殺す気か、このガキ!」
 しかし少年はハディスの言葉を無視したままシアンの目の前までやってきた。無視されて怒り心頭のハディスのことなど、まるで気にしていない。
 少年のことなどまったく警戒していないシアンの傍で、ヴェイルとアルスが注意深く少年の動きを見守っていた。力ずくで逮捕することは可能だが、シアンはそんなことを望んでいないように見える。
 怒りを露にした表情で少年は表情ひとつ変えないシアンを目の前で睨み付けた。
「化け物……」
 震えた声で少年はそう言い放った。シアン以外の三人がその言葉に顔をしかめる。
 暫く間を置いてからシアンの反応がなかったのが気に食わなかったのか、少年が今度は大きな声で言う。
「禁忌破りの化け物! 今すぐここから出て行け!」
「あの、えっと……君、ちょっと落ち着いて……」
「落ち着いてなんかいられるか! お前も見てただろ、このガキ禁忌破りなんだぞ!? それともあれか、お前こいつに洗脳されてるんだな!? 目を覚ませ、こいつは化け物なんだ!」
(ガキって……この子もシアンと見た目変わらないんだけどな……。しかも洗脳って……なんなんだろう、この子……)
 そんなことを考えながらシアンに向いた言葉をヴェイルは自分の方に流した。
 そこにハディスが割って入る。
「おいこらガキ、いきなりアサルトぶちかまして危険な目に遭わせた上に化け物だと? 目ぇ覚ますのはテメェの方だろが」
「ガキって言うな。オレにはちゃんとユーフォリアって名前があるんだ。だいたいオッサン部外者だろ? 関係ないじゃんか」
「お……オッサン…………俺様まだ三十路だっつの……」
「あのさ、どうして化け物だなんて言うんだい?」
 子どもと同じレヴェルで喧嘩でも始めてしまいそうなハディスを遮って、ヴェイルが話をつなげる。
 その質問に苛立ちながらユーフォリアは勢いよくまくしたてた。
「あー……やっぱり洗脳されてやがる! いいか、禁忌がなんで禁忌にされてるかわかるか? それはな、その術を使った奴が術に呑まれちまうからなんだよ! これは術の研究でもちゃんと証明されてることだから間違いないんだ。術に呑まれた人間は危険だ、自我をなくして周囲にあるもの全部破壊し尽くす化け物になる……こいつみたいに……!」
 言いながらユーフォリアはシアンを睨み付けた。
 しかし当のシアンは表情ひとつ変えずにユーフォリアの様子を観察している。ユーフォリアの言う"自我をなくして周囲にあるものを全部破壊し尽くす化け物"にはとても見えない。しかしユーフォリアは自分の考えを曲げようとはしなかった。
「そ、そんな顔したって無駄だからな、オレは騙されないぞ……さぁ、さっさと本性を現せ、化け物! オレが今ここで滅してやる!」
 制服のズボンのポケットからユーフォリアは折りたたみ式のナイフを取りだした。そしてそれをシアンの喉元に突き付けようとする。
 一瞬前にシアンはその動作を察知して、先に腰に巻いたままの上着から取りだした短刀を右手に握っていた。ナイフが突き付けられる前に鞘でナイフを弾きとばす。ナイフはユーフォリアの後ろに飛び、砂浜に音もなく突き刺さった。
 ユーフォリアの動きが硬直する。
 冷たいシアンのオッドアイに映しだされて、まるで本性を現した化け物が自分を殺そうとしているかのような不安に襲われた。嫌な汗が背中に流れる。
 しかしシアンはくるりとユーフォリアに背を向けた。そしてゆっくりと街の方へ向けて足を進める。
「お、おいちょっと待て! 恐れを成して逃げんのか、化け物!」
 内心はまだ脅えているのに、ユーフォリアの口からはそんな言葉が飛び出す。
 ぴたりとシアンは足を止めた。しかしそれはユーフォリアの言葉のためではなく、その直後に聞こえたアルスの言葉が原因だった。
「……いいのか?」
 勿論それはユーフォリアを見過ごして良いのか、ということである。
 術の研究者の間で禁忌とされている術があることも、それが危険なものであると言われていることも、一般的によく知られていることである。しかしシアンは禁忌の術を使っても何も変わってはいない。何をしたというわけでもない。となればユーフォリアの行動は先程ハディスがとった行動と何ら変わりないということになる。
 アルスの方を振り返ってシアンは呟く。
「べつにいいよ。怪我もしてないし、まだ子どもだし」
「子ども……子どもってテメェもガキじゃねぇか! ふざけんなコラ!」
 ユーフォリアが喧嘩腰に叫ぶ。しかしまだ身体は脅えているのか動かない。
 眩しい陽射しに目を細め、シアンは視線を落とした。
「こんなところにずっといたら熱射病になりそう……こんなに暑いの慣れてないから……」
「……そうだな。術も使って疲れているだろうし、お前体力ないだろう、涼しいところで休んだ方が良い。ホテルに戻るか?」
「でもアルス、仕事は?」
「もう今日の分は終わっている。明後日の夜までは何もないから適当に滞在する予定だ」
 完全に自分を無視した会話にユーフォリアは苛立ちを隠せない。けれどナイフを弾き飛ばされたときの背筋が凍り付くような感覚が身体から消えてくれない。やろうと想えば、シアンは簡単にあのときユーフォリアを切り裂いて殺すことができた。それほどに実力差があることは認めざるを得ない。それでも相手が禁忌破りだという考えがユーフォリアの頭の中を占拠している。
 シアンとアルスの会話になんとか割って入ろうとしたユーフォリアに、ハディスが横から声をかけた。
「おいガキ、お前……その制服どっかで見たと想ったら、フォリオ学院の生徒だろ?」
「フォリオ学院?」
 ヴェイルが聞き慣れない単語にハディスを見上げた。
 腕を組みながらハディスがユーフォリアの制服を改めて見る。特に変わった制服ではないが、胸に生地とほぼ同じような色で学校名の刺繍が施されていた。
「スフレの北端、つまり殆どセントリスト付近だな、そこに保育部から小学部、んでもって大学部までエスカレータ式のでっけぇ学院があるんだわ。それがフォリオ学院。学校だけじゃなくてヴォイエント最高峰とか言われる術の研究所もあってな、その影響で学院の子どもらは普通の学校行ってる奴よりも術に長けてるっつー話だ。技術も、知識もな」
「詳しいね」
「俺様を誰だと想ってんだ、スフレのことなら大概わかるぜ?」
「ああ、そうだったね……」
 不死者を素手で殴った印象が強すぎて、ハディスが中央議会の議員であることなどすっかり忘れてしまっていたヴェイルが思い出したように言う。
 そこにアルスが話を遮って「ヴェイル、行くぞ」と声をかける。必ずしも一緒にホテルに戻る必要などないのだが、今はこの場から去った方が良い。ヴェイルは軽く頷いてアルスの方へ足を進めた。
 それを見てハディスがアルスに向かって声を発した。あまり大声を出さなくても済むようにハディスが歩み寄ると、仕方なしにアルスは立ち止まって振り返る。
「おい兄ちゃん、ホテルって庁舎の斜向かいだろ? ちょっと話があるんだが、ホテルの中で茶でもどうだ? ああ、勿論俺の奢りだ」
「……何を企んでいるのかは知らないが、まぁいいだろう。あまりここに長居してはシアンが可哀想だ。……しかし何故お前がホテルのことまで知っている? 議員というのはそこまで把握しているものなのか?」
「いや、警視正様クラスが出張で宿泊なさるっていうのに郊外のちまっこいホテルなわけねぇだろ。お偉いさんはあのホテルに決まってんだよ」
 そのハディスの言葉に返事をしないまま、アルスは足を進め始めた。その先を既にシアンとヴェイルが歩いている。
 四人が行ってしまうのをユーフォリアがただ情けなく見守っているはずはない。「おい、待てって!」という言葉が喉元まで出かかっていた。しかしその前にハディスが振り返って言う。
「訴えずにいてくれたあのお嬢ちゃんに感謝するんだな。お前の行為は犯罪だぞ。これに懲りたら二度とこんなことするんじゃねぇ」
「……お前が言うな、お前が」
 つい先程アルスに突然殴り掛かってきたハディスに、アルスは小声で呆れた声を吐き出した。
 四人の姿がユーフォリアの前から遠ざかってゆく。自分ひとりだけが非難されているような悔しい状況にユーフォリアは奥歯を思いきり噛み締めた。大声で莫迦野郎と叫びたかった。しかしそうする気力さえ今はない気がする。
「なんでだよ……なんで皆して化け物の味方なんかするんだよ……。オレは間違ってなんかない……何かあってからじゃ遅いんだ。禁忌破りなんてこの世から消えてしまうべきなのに……」
 力なく呟く声は震えている。
 波の打ち寄せる音にかき消されそうに小さな声はとても頼りない。
 蒼い空と海が恨めしい。やがて戻ってくるだろう観光客が腹立たしい。
 何もかもが、つまらなかった。